日本のシンボルであり世界文化遺産の富士山は、大昔から信仰の対象として国内外の多くの人々を魅了し、夏の登山シーズンには年間約20万人の登山客で賑わいます。登山目的でなくとも、日々、一刻一刻と変わる富士山の姿に足を止め、新幹線からあるいは旅行先にて、スマートフォンで写真を撮って楽しむ方が多いのではないでしょうか。
その富士山百景の中でも、フェリーの船上から海越しに富士山を眺めることができるスポットが、静岡県にあるのをご存じでしょうか。「富士」という名前のフェリーに乗船し、全面360度の駿河湾の大海原の視界の中に映る富士山は、船旅の開放感や爽快感を私たちに与えてくれるだけでなく、波しぶきと雲や霞がかった姿は、まるで絵画のワンカットを見ているように感じさせてくれます。正に日本全国他では見られない、ここだけの特別な空間を楽しむことができるのです。
フェリー乗り場は、静岡県と清水港(静岡市)と土肥港(伊豆市)。Jリーグ清水エスパルスやちびまる子ちゃんで有名な静岡市と東京の奥座敷といわれる伊豆半島の伊豆市を駿河湾フェリー「富士」が90分で結びます。この航路は、駿河湾フェリー航路として、「県道223(ふじさん)号」に認定されているれっきとした道路(海路)なのです。
このフェリーは、ここ数か月運航をお休みしていましたが、4月18日から運航を再開しました。しかも清水港の乗り場がJR清水駅から徒歩3分、清水魚市場「河岸の市」建物の中に変更となりました。正に清水駅直結で雨に濡れることなくフェリーターミナルに着きます。車では新東名高速道路新清水JCTから約18分、東名高速道路清水ICから約11分とより便利になりました。
首都圏から電車でお越しの方は、新幹線静岡駅で在来線に乗り換え、JR清水駅下車徒歩3分で乗り場に到着。90分の船旅を満喫後、徒歩で土肥金山を訪問、砂金採りを体験。地元の路線バスを利用して修善寺へ行き、伊豆箱根鉄道を利用して三島へ、新幹線で帰京。車を利用しなくてもこのように駿河湾を回るコースを観光することができます。フェリーの乗船チケットは、JR東海のエクスプレス会員様向けEXによる予約を受け付けています。
車をご利用される方は、一泊二日のプランがおすすめ。日中、伊豆半島の食、温泉を楽しみ、旅館に宿泊。翌日、土肥港からフェリーに乗船、清水港で下船後、フェリーターミナルに隣接する清水魚市場「河岸の市」でまぐろ丼に舌鼓を打ち、海産物を土産に帰京するルートが可能です。
車であれ、公共交通機関のご利用であれ、伊豆半島へのご旅行の際は、日本で唯一海越しの富士山を眺望できる駿河湾フェリーをご利用ください。まぐろどころ清水が誇る魚市場での食事とあわせ、あなたの旅に感動を与えます。
<ご注意ください>
現在、フェリーは車両乗船に必要な設備を修理中のため、徒歩と自転車の乗船に限定しています。
車とバイクの乗船は9月中旬以降の予定のため、それまでの間、鉄道(新幹線)を使ってフェリーと伊豆半島の旅をお楽しみください。
【問い合わせ】
一般社団法人ふじさん駿河湾フェリー
TEL 054-340-5223
公式サイト https://www.223-ferry.or.jp
※一般社団法人ふじさん駿河湾フェリーは、静岡県、静岡市、下田市、伊豆市、南伊豆町、松崎町及び西伊豆町により設立された法人です。